何故僕はここにいる?
この目で世界を見て、この足で大地を踏みしめ、この世界に存在している。
自分にそんな資格はない。
あの時確かに死んだのだから。
仲間を裏切り、愛する人を失った。
tomorrow never knows
―最期まで、苦しませてしまった。
あいつは、お人好しで、馬鹿正直で、人を傷つけることが、何より嫌いだったのに。
そんなあいつの手にかかることを、僕は望んでしまったんだ。
それは大きな罪で、過ちである。
なのに何故?
何故僕はここにいる?
生きて罪を償えと言うのか?
あいつのいない、この世界で。
…あぁ、あいつがいないという時点でもう燭罪は始まっているか。
一番懺悔したいあいつが。
このまま、この痛みを抱いて。
先が見えることはないのに。
たった一人で、この孤独な道を進まなければならない。
「ジューダス!ジューダスがいい!」
人というものは本当に、忘れていく生き物だ。
自分では分かっているつもりなのに、こいつらと一緒にいると、苦しみや孤独を一時でも忘れるんだ。
ようやく見つけた。
僕がすべきことを。
―あいつが守りたかった大切なこの世界を
そして、カイル達を守り続ける。
今はいない、あいつの分まで。
僕は今度こそ、大切なものを守る。
果てのない闇から抜け出し、光を掴んでみせる。
過去の過ちも、罪も、痛みも引き連れて。
これが償いだという訳ではない。
只の自己満足。分かっている。
けれど、もう一度誰かの為に生きてみるのも悪くない。
家族や、仲間の為に。
あの日に描いた明日へ、再び進もう。
失うものがあっても、得るものもきっとあるから。
だから、見ていてくれ。
―スタン
END