どんなに頑張っても、
どうにもならないことなんて
たくさんあるもんだ。
HOW OLD ARE YOU ?
「はぁ・・・・・・・。」
溜息がこぼれる。
気分は『超』が付くほどの憂鬱。
それに反比例して良くなってくる天気に、苛立ちさえ覚えてくる。
(駄目だな・・・・・こんなんじゃ・・・)
そう思って気分を変えようとしても、駄目なのだ。
「・・・・・・はぁ・・・・。」
そんな自分の態度を不審に思ったのか心配したのか、
仲間達が時々様子を見に来たり、話を聞きに来たりする。
特にアニーは、かなり心配していた様子だ。
『ティトレイさん、何かあったんですか?』
何度も受けたその質問に、俺はいつも
『何でもねえよ〜。あ、しいて言うなら腹減った?』
等と、茶化すような返答ばかりを返していた。
「・・・・・・・・・・・。」
言えない。
こんなこと、絶対。
コン、コン
静寂を保っていた部屋に、、ノックの音が響いた。
またアニーか?それともマオがからかいにでも来たのか?
なんてことを思いつつ、
「開いてるぜ。入れよ。」
ドアの向こう側にいる人物を呼び寄せる。
「・・・・入るわよ。」
突然の来訪者は、意外な人物だった。
「ヒルダ・・・・・?」
「何よ、その顔。あたしが来ちゃなんかまずいわけ?」
「いや、そういうわけじゃ・・・・。」
普通に驚くだろ。
一番人に関心持ってなさそうなやつが来るんだからよ。
「・・・・・・で、何の用だよ。」
「・・・・・・あんた、最近何なのよ・・・。」
「は?」
質問の意味がいまいち理解できず、思考が停止する。
「間抜け面してぼけっと突っ立ってたり、溜息ついたり、
この世の終わりみたいな感じになってて・・・・。突っかかりにくいことこの上ないわ。」
「いや、お前この世の終わりは言いすぎだろ。」
「あんたがそんなだとね。」
俺の突込みをシカトして話を続けやがった。
「こっちの調子までおかしくなるのよ。
男ならもっとびしっとしなさい。」
「・・・・・・・・・・・・」
「あんたはいつもみたいに、馬鹿やってるほうが似合ってんのよ。」
「・・・・・お前のせいだろーが。」
「何か言った?」
「何でもねーよ。」
聞こえない程度の呟きを漏らし、小さく息を吐く。
「つまり、ヒルダは俺がいつも通りじゃなきゃ寂しいってわけだ。」
「何でそうなるのよ。」
「照れるな照れるな。」
「馬・鹿。」
「お〜ひでえ。
・・・・・・さて、そろそろ飯作らねえと。マオが五月蝿くなる。」
「・・・・・・・」
「大〜丈夫だって。俺はいつも通りだ。」
「なら、いいけどね・・・・。」
多少疑問は残ったものの、渋々ヒルダは部屋を出て行ってくれたようだ。
(・・・ちっとばかし、強引だったかな・・・・?)
「ったくよ・・・・・、おい。」
言えない。
「どうにかなるなら・・・・とっくにしてるっつーの。」
こんなこと、言えるわけがない。
「あいつめ・・・・・」
“年下には興味ないの”
4年。
たった、4年。
その4年が、大きい。
「・・・・・さすがに、こればっかりはどうにもなんねえよ・・・・・。」